遅ればせながらようやく坂本欣弘監督(富山市出身)・オール富山ロケ映画「もみの家」鑑賞しました。
世界を襲う新型ウイルス感染が気になる中、いつ行こうか?とうだうだしているうちに約一か月経過。「流石にそろそろ行かんなんわ」と、空いていそうな平日の夜のJMAXシアターとやまを狙って鑑賞です。
実は富山県では2月末から先行公開していたので、「遅ればせながら…」と言いつつも全国公開日前の鑑賞だったのですが。
JMAX THEATERとやまへ
JMAXシアターにはサイン入りポスターも掲示。告知ポスターは全国版と富山県限定版の二種あり、富山県限定版は夕暮れの散居村が目を引きます。
もちろん富山県内ロケ映画公開時の恒例「ロケ地マップ」も完備。もみの家周辺のロケ地は砺波市・南砺市中心ですが、富山市・立山町も重要なシーンで使われてます。(それがどこなのか?は映画でチェックしてみてください)
映画の世界に引きこまれて…今回はロケ地チェックが疎かに
いつもの私でしたら富山県内ロケの映画鑑賞の目的は映画のストーリーよりもロケ地チェックに勤しむのですが…今回は映画のストーリーに吸い込まれたためにロケ地チェックが疎かに。
もちろん事前に主なロケ地はロケ地マップで下調べしてました。しかしいざ映画が始まると…このシーンが富山のどこなのか?よりも、主人公の彩花から目が離せず。
それでも映画の中から聞こえてくる季節毎の自然の音と富山弁、そして散居村や雪景色、家屋や獅子舞…地名や観光名所が続々と出てこなくても、この映画からは富山らしさが溢れてました。
スクリーンに主に映るのは散居村やアズマダチなど砺波市・南砺市の風景が中心。その中にさりげなく立山町や富山市の風景も映画の要となるシーンで出てきてたようですが…映画を観てる時は「もみの家」の世界に入り込んでいたので、馴染みの富山市内の風景にも気づかないままでした。それだけ私にとっては珍しく見応えのある映画だったということです。
複雑なテーマながらも鑑賞後は爽快に
鑑賞前の予想に反して爽やかなラストシーン。これは坂本欣弘監督の前作「真白の恋」を観たときも感じたことです。
前作の「真白の恋」は知的障がいの女性が主人公。そして今回の「もみの家」の主人公は不登校から自立支援施設へ入所する話。設定だけ聞くとシリアスな映画なのかな?と想像するかもしれません。
しかし実際映画を観てみると、テーマはシリアスでもモヤモヤした気持ちがほぼ残ることなく、心がスーッとクリアになっていく…そんな映画でした。
個人的には主人公の彩花が昔の自分と重なり、感動というよりは共感の方が強かったです。普段は思い出すこともない古い記憶が蘇ってくるほどで。
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