とやまおでかけ日記

富山県内を観光客のフリしてあちこち遊びに行って「とやまおでかけ日記」というブログ書いてます。

2020年夏、アルペンルート各駅売店の営業状況に…しんみり【富山県民キャンペーンで行く往復6000円の黒部ダム・その2】

今年(2020年)限りの「黒部ダム行っ得きっぷ」での黒部ダム。雨の中の出発でしたが、虹がよく見えた黒部ダムも楽しめたので、再び立山駅まで戻ります。

↓前回【その1】はこちら 

今回はどの乗り物も急いで並ばなくても余裕で乗れるので、乗換もスムーズ。立山駅出発から黒部ダムまでの往路移動時間も2時間弱とスピーディーでした。
黒部ダムには2時間半ほど滞在。わりとゆっくり楽しめました。

黒部湖駅から再びケーブルカーで黒部平駅へ。
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往路で立ち寄れなかった売店やグルメは復路で楽しもう!と黒部平駅の売店へ行ったのですが…お土産品の物販のみで飲食スペース(味覚コーナー・そばコーナー・レストラン黒部平)は全てシャッターが閉められて閉鎖中(年内は休業とのこと)。

黒部平で雪の大谷カレーか蕎麦を食べて、おやつにお気に入りの富山ブラックソフトクリームを食べる気でいたので、予定も狂い大きなショックを受ける私。

お気に入りのブラックソフトクリームを食べた日記はこちら 

蕎麦とカレーは仕方ないとしても、ソフトクリームくらい出してほしかったなぁ…。こんなことなら黒部ダムのレストハウスでダムカレー食べて、山イチゴソフトクリーム食べればよかった…(黒部ダムのレストハウスは営業してたので)

黒部ダムで食事しなかった後悔と共に、次に黒部平でブラックソフトクリームを食べられるようになるのは一体いつになるのだろう?という一抹の不安がよぎります。

ちなみに大観峰駅も、まるで最初から売店などなかったかのように、観光ポスター展会場になってました。

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とりあえず暇つぶしに過去に乗ったことのある全国各地ロープウェイポスターをパシャパシャと撮ってきましたが、なんだか寂しい。


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往路で話しかけてくれた用務員さんの姿もなく、外は相変わらず真っ白。気がつけばこの場所には私一人…

f:id:ai110-12368:20200814014243j:imageこれ以上ベンチで休んでいても仕方ないので、そのまま再びカーディガンを羽織ってトロリーバスに乗って室堂へ向かうことに。

室堂でもコーヒーやさらさら汁などの軽食販売をしていた味覚コーナーと立山そばコーナーはシャッターが下りた状態で閉鎖中。食事ができたのはホテル立山のレストラン立山のみ。

黒部平で食べ損ねてお腹ペコペコで他の選択肢もない…生まれて初めてレストラン立山へ入店、そして高級カレーの大盛りをオーダー。(お食事メニュー提供時間終了してたので、食事はカレーしか選択肢がなかった)f:id:ai110-12368:20200814014255j:image

室堂駅内のお土産品売店は1・2階共に健在でしたが、品揃えが大幅縮小されたからか棚も少なく通路の幅にも妙にゆとりがありました。値引きされた特売品が多かったことにも衝撃でした。(特売でお土産販売するなんて通常時なら考えられないこと)

室堂に1時間以上滞在すると、決まって高山病で体調不良になる私。頭も痛みだし気分悪くなってきたので、帰りの高原バス車内では意識を失ってグッタリ。

美女平駅でバス降車した後もフラフラな私は、少しベンチで休憩。休憩中に美女平駅の売店も閉鎖中だったことに気づきます。
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公式Webページを確認したところ、閉鎖されていた売店・レストランは「今年度営業休止」となっていましたが…来年以降に復帰できるのか心配になってきました。休業というよりはまるで最初から存在してなかったかのような雰囲気だったので。

 

コロナ禍のアルペンルートは、想像以上に厳しいものを感じられました。

  • ケーブルカーやロープウェイでのソーシャル・ディスタンスを取る難しさ。

例年に比べて利用客大幅減とはいえ、車内が狭いケーブルカーやロープウェイで座席を適切に空けたり、距離感を保つことは実際には不可能に近かったです。

県外移動自粛が叫ばれてた6月頃なら十分な距離を保てたかもしれません。しかし県外移動も解禁された現在、連休や土日はそれなりに観光客も訪れます。
もちろん感染防止のために定員を大幅に減らし、通気窓も開放され換気設備も稼働してます。消毒液もあちこちに設置されてるので、対策は施されています。
なので乗客各自がマスク着用し、車内の会話を控えて、こまめに手の消毒に気をつけていれば大きな問題はないともいえます。
しかしソーシャル・ディスタンスだけは十分とは言い切れないかもしれません。
行くならある程度割り切って、そして神経質な方は年内は避けておいた方が無難なのかなと個人的には思いました。

  • 売店・レストランの規模縮小

アルペンルートのWebページでの事前確認を怠っていたため、私は現地で初めて売店や味覚コーナーの休業に気づき、食事のプランが白紙になり戸惑いました。(単なる私の事前調査不足です)

アルペンルートの玄関口である立山駅にも売店営業状況の案内は見当たらなく(見落としただけかもしれませんが…)各駅の売店やグルメ目当てのリピーター(←自分のこと)にとっては少々寂しいアルペンルートに感じられました。
もしかしたら旅の楽しみを興醒めさせてしまうような案内表記は、あえて目立たないようにしていたのかな?とも思います。
売店の規模縮小は、感染対策と同時に経費対策なのかもしれません。利用客の大幅減による影響の深刻さも、ひしひしと感じた今年の夏のアルペンルートでした。このまま休業した売店が消えてしまうことなんて、ないよね?と気にかけてしまうほどに。

来年こそは黒部平のブラックソフトクリーム、食べられますように…

【おでかけうさぎのひとりごと】

近年のアルペンルートは素人目に見ても外国人観光客頼り。例年であれば、アルペンルートは日本人よりも外国人が多いくらいの場所。日本語が聞こえてこないので、個人的には県内で海外旅行気分を味わえる場所でもありました。(道中よく英語で話しかけられたりするから)
その一方で、最も近い場所に住む富山県民にとっては「行ったことのない県内有名観光地」の一つ。
私自身も黒部ダムに初めて行ったのは大人になってからでした。アルペンルートも小中学生に学校行事で2回ほど室堂まで行ったきり。家族で行くことも全くなく、富山を学び始めた5年ほど前までは「行きたい!」と思う機会も特になかったくらいです。
コロナ禍による自粛の影響とはいえ…今年ほど富山県民が富山県内の観光地に興味を持つ機会はないと思います。
おそらく…仮に富山県民が次々と黒部ダムに押し掛けたとしても、外国人観光客が戻らない限り厳しい状況は脱出できないのではないかと思います。これはアルペンルートに限らず、インバウンド観光頼みだった日本国内の観光地の多くが同様です。
県境を越えるのが躊躇われる今こそ、地元住民が地元の観光地に出かけ、身近な場所に興味を持つチャンスともいえます。

訪日観光客が再び日本に訪れるその日まで、微力ながら支えることができるのは地元に住んでいる人たちだけです。
どんなに外国人や県外観光客にとって人気のある場所でも、地元や近隣の支えがなければインバウンド観光の復活まで持たないかもしれません。

…そんな風にいろいろと改めて考えさせられてしまった、今回のおでかけなのでした。

 

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