とやまおでかけ日記

富山県内を観光客のフリしてあちこち遊びに行って「とやまおでかけ日記」というブログ書いてます。

彫刻刀持って井波彫刻体験、そして新しい井波の街の姿とは…【うみとやまローカルラボ2024冬編ツアー参加・その3 南砺市(井波)】

氷見の民宿あおまさを出発してバスが向かったのは南砺市

↓前回の日記【その2 氷見市】はこちら

貴重!井波彫刻体験チャレンジ!

到着したのは瑞泉寺の近くにある井波木彫工芸館です。


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i-kogeikan.com

工房の中におじゃまして、井波彫刻職人の前川大地さんからのお話を聞きます。
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井波彫刻のシャンデリアの解説には思わず胸が高鳴りました。越中和紙や高岡銅器、庄川挽物木地、富山のガラスなど富山県内の伝統工芸を結集させて作られた…というストーリーがなんだか胸熱で。

井波彫刻といえば欄間が有名。ですが、住宅形式や冠婚葬祭のスタイルの変化(昔は自宅で法事を行う慣習があったが、昨今はセレモニーホールなどの施設で行うようになってきた等)によって欄間も少なくなりつつある現代。これからの時代に向けて井波彫刻の技術を用いた新たな可能性を作っていく必要があるんだな…と頷きながら話に耳を傾けてました。

さぁ!いよいよ木彫体験です!目の前には楠の木片、そして彫刻刀!

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箪笥の中によくある樟脳の香りがする木片、そして小学校の木版画の授業以来の彫刻刀!
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前川さんのお手本を見てから、見様見真似で彫刻刀で彫っていきます。なかなか思うように削れない…
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気がつけば参加者全員が黙々と木彫り作業に無我夢中。

私はとりあえず表面を削って触り心地をなめらかにしてみました。
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自分でもうっとりしてしまうような触り心地になりました。コースターとしてはまだまだ未完成ですが…

彫刻体験の後、井波彫刻のシャンデリアを見学したり
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瑞泉寺の山門前まで足を運び…
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山門に施された彫刻を案内していただいたり
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猫の彫刻がかわいいコカコーラの自販機があったり

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瑞泉寺に来たのは随分久しぶりだったので、猫の自販機が置かれてたこともこの日初めて知りました。

 
 
 
 
 
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歩いて楽しむ井波の街

引き続き井波の八日町通りを歩きます。

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通り過ぎたこの場所「黒髪庵」…
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翁塚・黒髪庵…検定勉強中に聞いたことあるような??
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検定合格したのも今は昔なので、当時詰め込んだ知識もだいぶ抜け落ちてしまってるようです。

  • 越中富山ふるさとチャレンジに関する日記はこちら

「茶ぼーず」よく旅番組に出てくる蕎麦屋さん!ここだったのか…
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時計屋さんに時計の彫刻。
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射水市の小杉にも似たような鏝絵のある商店街があったことを思い出します。

↓鏝絵のまち小杉を歩いた日記はこちら

なんとも不思議なバーチャル井波体験

とことこ歩いてたどり着いたのは洗練されたフォトスタジオ。ここで突然始まったVR(仮想現実)体験。
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1人ずつ専用のゴーグルを被り、仮想空間(メタバース)にある彫刻に触れたり近づいてみたり。

もちろん私も体験したものの…頭の中は「???」と、チンプンカンプン。これは一体、何??

そしてバーチャル井波を作成したnandoのフォトグラファー 大木賢さんより解説が始まります。
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大木さん…以前からSNS上でお見かけしてて、美しい富山の風景を撮影する写真家というイメージでしたが、現在はVR制作にも携わっていると知り驚きでした。

nando-inc.com

「写真が写真である必要があるのか?」というお話には鋭さがありました。用途によってはCGの方が利便性が高いという考えは理解できるものの…なかなか刺激的な内容でした。

そしてバーチャル美術館の紹介
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美術館でもガラス越しだったり美術品を間近で楽しめることはないのだから、バーチャル美術館で作品を体感してもいいかも…とは思えないような気もした私。私にはなかなか頭の中で処理しきれない高度な話でした。

バーチャル美術館で楽しんだ後に興味を持ち、実際の美術館へ足を運ぶきっかけにする…という使い方もあるのかな?と自分なりに考えたみたり。ちょっと違うのかもしれませんが。

伝統工芸の井波彫刻を体験した後の、最先端技術のバーチャル空間体験のギャップに少し頭がクラクラした気もしました。(単に、最先端技術についていけないだけとも言える)

知らなかった井波の新しいお店たち

nandoのフォトスタジオの後、ことちゃんの案内で新しく井波にオープンしたお店巡り。

クラフトビールが飲めるブルワリー

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一昨年までのビール大好きだった私なら、大喜びだっただろうな…と少し悔しくなったり。

今風のスタイリッシュな宿泊施設も増えてきたようで。
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ここは人気のコーヒー店。テイクアウトでも買えましたが…

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ランチ前だったし、店内でケーキと一緒にゆっくり味わいたいな…と思ったので、私は次に井波に来た時のお楽しみとして取っておくことにしました。

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他にも営業日限定の人気ベーカリーや古着屋など、若者らしいセンスのお店があちこちにありました。

何かのテレビ番組(BBTだった気がします)で井波の地域活性化が紹介されていたのを見て、情報としては知ってましたが、やはり実際に現地に行くと受け取り方が変わります。新しい風が井波には吹き始めてるんだな…と自分の目で見て実感しました。

 
 
 
 
 
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アスモでLAWランチ、そして最後の締めくくりグループディスカッション

てくてく歩いてたどり着いたのは井波ショッピングセンター アスモ。
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ショッピングセンター建物内2階にある交流スペースでランチ。
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井波のベーカリーLAWのタマゴサンドとピザ2種


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溢れるほどのタマゴたっぷりサンド、カラフルなお野菜たっぷりのピザでした。

そして最後のグループディスカッション。2日目は宿泊組のみで1日目よりメンバーも絞られたため、2組に分かれてグループディスカッション、そして発表。

世代も出身も越えて各自トークは白熱!!こんなに富山の賑わいや活性化について真剣に語り合える場もなかなかありません!

最後の記念写真は決めゼリフ「出世ー!!」で締めくくり。今回のツアーの合言葉はハンぎょボールの「出世!」で決まりです!!

帰路のバス車窓より

現地解散組メンバーに見送られ、バスは井波を出発。

富山駅までの道のりは…
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立山連峰が最後の最後まで見送ってくれました。
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婦中大橋を渡るまで、目の前にどんどん迫ってくる立山連峰(前方のためバス車内から写真は撮れず)

2日連続で立山連峰に見守られた非常に恵まれたバスツアーでした。

↓このバスツアーのはじまり【その1 射水市(新湊)】はこちら

ai110のひとりごと

今回私が参加した動機、それは「個人旅行ではなかなか体験できないことができる」「富山に強い興味関心のある仲間と知り合えるチャンス」この2つが大きく、期待通り…ではなく期待以上の楽しく充実したバスツアーの旅でした。

この「とやまおでかけ日記」ブログももうすぐ7年目になろうとしてますが、コロナ禍以降のここ2〜3年は更新ペースも落ち、手軽なInstagramでパパッと記録を済ませることも増えてました。

ブログを始めたばかりの頃は「富山マニアなりたい!」「富山の生き字引になりたい!」と意気込んでました。しかし、やりがいのあった仕事も予想通り失い、生き甲斐になった越中富山ふるさとチャレンジ検定事業も終了し、富山の知識を活かした仕事というのも簡単には見つからず。諦めるように「趣味として気楽に楽しめればそれでいいや」とトーンダウンしてました。

そんな中で見つけた今回の「うみとやまローカルラボ」の募集告知には、とても心動かされるものがあったのです。そして実際参加して痛感したのは、自分の行動力の至らなさ、思い切りの足りなさ、中途半端なままでいる悔しさでした。

「私にもまだ、富山のために何か出来ることはあるだろうか?」そんなことをバスツアーから帰ってきてからずっと考え続けてます。

私も「ローカルプレイヤー」と胸を張って言えるようになりたい。出来ることならどんどんチャレンジしたい。

いろんな想いを抱えながら今回久しぶりにブログを書き切りました。3部作になるほどの濃い内容の日記は久々ですね…